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*看板作り

  • 執筆者の写真: 館主
    館主
  • 3月1日
  • 読了時間: 3分

記者:橋本光弘


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今回、絵画教室の看板を作る機会がありました。

そのことについて書いてみようと思います。


■目的

A看板は存在を知らしめるための板になります。

使わないときは最小限に畳めて、使うときは最大化することが求められます。



■素材/材料

木材やビンテージな施設の雰囲気を伝える必要があること、表現を扱っていることを伝えるために木材の木目と昔ながらの羽目板を用いることにしました。

偶然ですがすべて階段リフォームで余った材料を使います。



■サイズを決める

通行人が遠くからみて気づく大きさとはどのようなサイズなのか?

中崎町を歩くと55cm~70cmの板のA看板が多く目につきます。個人的にだいぶ目線を落としている印象があったので70~90cmの高さを目指そうとおもいました。

文字情報の幅は、高さの半分をさらに黄金比で縮むように考えると(90cm÷2)÷1.62=27cmあたりがよいと求めました。



■起きうる問題を空想する

つくりはじめる前に起きそうな問題を考えてみました。


 【風などで倒れない重さ、面積】

  小さく重いほど安定するが、小さいと目立たない、重いと仕舞うこと考えて実用的ではない。

  =>重心を下になる角度および質量バランスを探す


 【足を開く角度、幅を固定化させる方法】

  当初は木材を蝶番でつなぎ一定幅で折れるように工夫。しかし、折ると干渉した。

  =>かっこよくないが側面に落し蓋形式で金具を設置



■街中のA看板を観察

作り方を調べていなかったので、街中にあるA看板をひたすら観察しました。

商品として売っている既製品はアルミや樹脂で軽さとアクリルなどを多用し金具などが目立たないように工夫されていました。また可動部はおそらく金具やパーツを変えることで補修できる工夫がされています。DIYで作れたものは逆に金具が表に出ておりそこが劣化するとガタガタになりほぼ解体しないとだめそうな手順で作られている場合がありました。


ほとんどが板を2枚使ったパターンであり、ここでやっと作れると確信できました。



■イメージの解像度を上げる

上記のサイズや完成イメージをし続け、一生使っていても飽きない、他者に見られても恥を感じないレベルとは何かを自分なり決めます。少しでも確信が持てないなら何度も納得できるサンプルを見直します。そうすると塗料のタれた跡が命取りになる気がしてきて準備から制作まで丁寧になります。

イメージが確信できたとき、その瞬間に作業をはじめると熱量が作品に表れると思います。



■まとめ

何気なく外に置いてある看板ですがとても色々な工夫がされています。買うことで簡単に手に入るかもしれませんが、作ろうとすることで看板の歴史や仕組みを理解し、自分の技術力のなさを知ったり、自分は意外とできるではないかと自信をもったり、やはりものづくりを続けることはいいなと思いました。

 
 

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